この記事は、豚のバックリブを塩漬けにして、燻製した骨つきベーコンともいえる燻製食品の作り方を書いています。

ベーコンとくらべると可食部は、すくないです。けれども、骨にちかい部分に存在する滋味は、なにものにもくらべらないほどに味わい深さがあります。
段ボールとスモークウッド、そのた100均などで買うことができる小道具があれば燻製をはじめられます。
豚肉を漬けこむ時間はかかります。けれども、失敗のすくない、初心者むけのレシピです。
スモークウッドは、低温で食べ物を燻します。かならず食べるまえには豚肉のバックリブに火をいれてから食してください。
豚のバックリブの調理工程
- 豚肉を塩と砂糖につける
- 豚肉をしっかりと乾燥させる
- 豚肉のバックリブを燻製する
- 豚のバックリブのベーコンの燻製できあがり
豚のバックリブベーコンの材料
- 豚のバックリブ:
- バックリブの重量の20%の塩
- バックリブの重量の10%の砂糖
- お好みの香辛料
豚のバックリブ燻製の作り方
下ごしらえ
豚のバックリブに、塩と砂糖をすりこみます。
お好みの香辛料もすりこみ、乾燥しないようにラップでおおっておきましょう。
そして、冷蔵庫など冷暗所で三日から1週間ほど味をしみこませます。
気分がむいたら、豚肉の上下をひっくりかえすと、いい塩梅に塩と砂糖がしみこむでしょう。

味がしみこんだ豚のバックリブをそのまま燻すと、血圧がぴょんと飛び跳ねるであろう、どえらいしょっぱいベーコンができます。
そこで、豚のバックリブを冷水につけ、塩と砂糖を中和します。できるだけ肉に水をあてないように、しずかに塩と砂糖をぬきましょう。
流水にあてると、塩と砂糖のぬけがはやくなるといわれています。
だいたい5時間から半日ほど、たまに水をとりかえながら、豚肉を水につけておくといい感じに塩と砂糖がぬけます。
豚肉のはしを切りおとし、鉄板で焼き、すこし味がうすい、と感じられるほどまでに塩と砂糖をぬけば塩ぬき完了です。
塩と砂糖をぬいた豚肉の表面の水分をふきとります。豚肉の表面が濡れていると、燻煙のつきがわるくなり、あの食欲を刺激するべっ甲色になりにくいです。
干物ネットなどにいれて太陽と風のちからを借りて乾燥させるのが、もっともお手軽に、お安く、豚肉を乾燥させる方法になります。

わたしは、天候に左右されない、調理器具をつかい豚肉を乾燥させました。
燻製・スモークする

段ボールのうえに、金網がのせれる間隔で棒を二本とおしましょう。
乾燥させた豚肉のバックリブを金網にのせ、棒のうえに金網をセットしてください。
100均でうってるステンレス製のパッドのうえにスモークウッドをおきます。
スモークウッドを浮かせておくと、途中で消えにくいです。
スモークウッドは火をつけると、お香のようにしずかに燃えながらよい香りの燻煙をだします。
スモークウッドに火をつけるだけで、ほったらかしで燻製をしてくれます。
段ボール燻製器の作り方は、こちらの記事でご確認ください。

スモークウッドが燃えつき、煙がでなくなれば段ボールをあけ、豚肉を落とさないように気をつけながら金網をとりだしてください。
煙がでなくなっても、スモークウッドは熱をもっている可能性があります。
しっかりと消化してください。火消し壺にいれたり、水をかけたりし、しっかりと熱を奪っておきましょう。

燻製が終わったばかりの豚のバックリブは、すこし酸味がまさっており、苦味もあります。
1時間ほど風にあてることで、酸味と苦味が緩和され、おちついた香りになります。
豚のバックリブベーコンを食べる

スモークウッドで調理した豚のバックリブは、加熱しきっていません。
かならず、食べるまえに、豚肉の中心までしっかりと火をいれてから食べてください。
豚のバックリブベーコンを焼くと、豚バラのベーコンを焼いたような香りがたち、さらに甘味たっぷりの透明な脂がしみでてきます。
塩と砂糖につけたおかげで、味わいがみっちりと密集して、張りきり味わい深い旨味が、こんこんとしみでてくる一品にしあがっています。
焼くだけで、ごちそうになる豚のバックリブベーコンです。

またベーコンあつかいです。お米と一緒に炊きあげると、豚の旨味が、米粒ひとつひとつに悠遊としみわたっています。

また、白い湯気にも蠱惑的なスモークな香りがあり、鼻からでも楽しめるご飯料理です。

たくさんの野菜をいれて、豚のバックリブベーコンを煮るだけ。
それだけで、心おどる燻煙の香りがたちのぼるスープを作れます。
野菜ぎらいのかたでも、食べられるかもしれないスープ。
そして、ちょいと瀟洒なスープは、いつもの食卓を優雅なものにしてくれます。






