この記事は、ベーコンジャムの作り方を書いています。
ベーコンをジャムに、とびっくりさせられたかたもいらっしゃりますでしょう。
いけるんです。それが。
燻煙とコーヒーの香りが、らせん状にからまる優艶な香りがたてる。
そして、ベーコンをかりかりに焼きあげたあの食感がある。
ベーコンからしみでた油でしっかり焼きあげたタマネギの自然な甘み。
そして、ベーコンとタマネギをつなぎあわせるコーヒーの濃いめの苦み。
ジャムというよりも、食べるラー油にとてもよく似た、食べるベーコンといった印象の調味料です。
ベーコンジャムの材料

- ベーコン:200g
- タマネギ:中玉1個
- コーヒー:濃いめの80㏄
- 黒砂糖:大さじ1
- ハチミツ:大さじ1
- バルサミコ酢:小さじ2
- マスタード:小さじ2
- 黒胡椒:適量
ベーコンとタマネギ、コーヒー、砂糖(白いのでも可)はかならずいれたほうが味がまとまります。
そして、黒胡椒をいれると、辛味で味わいが、びしッとまとまります。
あとは、お好みで酸味を追加してください。

ベーコンは塩漬けにした豚肉をスモークウッドで燻しあげました。
ベーコンジャムの調理工程 写真あり

ベーコンを食べやすい大きさに切ります。
油をしいたフライパンでベーコンを弱火でじっくりと焼きあげます。

ベーコンから油がしみでてきたら、みじん切りのタマネギをフライパンにくわえてください。
ベーコンをフライパンからとりだしてから、タマネギをいためてもらってもかまいません。
タマネギがきつね色をとおりこした、熟した黒い色になるまで炒めます。

そのあいだに濃いめのコーヒーを用意しておきましょう。

タマネギがいい感じに炒めあがったフライパンに濃いめのコーヒーをそそぎいれてます。火傷にはご注意ください。
そして、調味料をすべてくわえ、水分がなくなるまで弱火で煮つめつづけます。
甘味、酸味、辛味など、味見をしてお好みの調味料で味をととのえ、自分ごのみの味にしたててもらってもかまいません。

あとは、常温までさましたベーコンジャムを清潔な容器にいれ冷蔵庫で保存してください。
豚肉の旨味が、がつーんときて、そのあとに徹底的に焼いたジャム状のタマネギの甘みがゆっくりと広がり、酸味と辛味がじっくりと浸透し、あとあじはサッパリとしたものです。
ジャムというから違和感がありますが、ふつうに考えると美味しくなる材料しかいれていないベーコンジャム。
ジャムというよりも、調味料として料理にベーコンジャムをのせたり、混ぜたり、かけたりするだけで、ベーコンの旨味、タマネギの風味、燻煙の香りをプラスすることができます。
料理の味わいが、魔法がかかったように深く厚く濃くなります。
ベーコンジャム アレンジレシピ

ベーコンジャムは、無添加のパスタソースとして利用できます。
そのままの素パスタにかけるだけで、ゴージャスな味わいになります。

チーズや卵と混ぜあわせたパスタに、ベーコンジャムを混ぜあわせるとさらに豪奢な味わいを堪能できるでしょう。

ベーコンジャムは、そのままでもトルティーヤの具になります。
レタスだけでなく、さまざまな野菜をたっぷりをのせ、味わい深いベーコンジャムと一緒に食べれば、たっぷりの食物繊維をたのしく、おいしく摂取できます。

野菜を摂取したいなら、野菜炒めにくわえればいいのです。ベーコンジャムを。
ベーコンの旨味、タマネギの滋味が、野菜にまとわりつき満ちたりた味わいの野菜炒めをつくれます。
まるで中華のXOジャンで炒めような豪奢な味わいになります。味わいは洋風よりですが。

ベーコンと卵の相性がよいことは、米と醤油のようです。
淡泊な白身の味わいが、輝く黒のように光だします。

エッグベネディクトのうえにベーコンジャムをのせると、一流ホテルの朝食に肩をならべるゴージャスなテイストをおうちで愉しめます。
とろりとした黄身が、しっかりと焼きあげられたベーコンをつつみあげ、エロティシズムともいえる妖しく艶のある口あたりは、時間を忘れて食に没頭させられました。

豚肉が白米との相性がよいことはいうまでもないこと。
洋風の味噌といった洗練されたおにぎりの味を堪能できます。

不思議なことに、ごま油をすこしたらしこんだベーコンジャムは、中華風の味わいに転化しました。
さらに五香紛をふりかけてやれば、もう中華としか感じられない四千年の歴史をかもしだす重厚な香りを堪能できます。




