加熱用の牡蠣をスモークチップで燻製にする方法を書いている記事です。
スモークチップと段ボール、熱源だけでお安く燻製を作ることができます。
スモーキーな牡蠣はビールからワイン、日本酒などお酒との相性ぴったり。またパスタやピラフの具としても大活躍。
スモークチップをつかった牡蠣燻製と、お手軽燻製液でつくった牡蠣との味の比較も書いています。
燻製につかう道具は、スモークチップを燻（いぶ）す熱源以外は100均で買った商品がおおいです。段ボールはAmazonで送られてきたやつを使っています。
牡蠣の燻製の調理工程
- 牡蠣を乾燥させる
- 牡蠣をスモークチップで燻す
- 牡蠣の燻製のできあがり
乾燥時間、燻製時間はすこし時間がかかりますが、調理工程はたった3つです。
スモークチップとは、木材を砕き、細かいチップ状にした燻製商品。細かいチップを熱源であたためると、香りのよい燻煙がモクモクとでてきます。その香りのよい燻煙で食材に香りをつけるのです。
スモークチップを燻す熱源が必要になります。電気コンロやガスコンロ、炭などの熱源を用意しましょう。
牡蠣の燻製の作り方【 写真あり 】
牡蠣を乾燥させる
加熱用の牡蠣をザルにあげる。
クッキングペーパーで牡蠣の表面の水分をやさしくふきとる。
干しネットにいれて表面を乾燥させるか、吸水シートにいれ牡蠣の水分をぬく。なぜ、牡蠣の水分をぬくのか。牡蠣の表面がベトッと水分におおわれていると、燻煙の香りがつきにくく、またイヤな香りに仕上がる。
鶏肉から豚肉、はたまた刺身などの魚介類の水分を衛生的にぬいてくれる吸水シートに包み、2～3時間冷蔵庫にいれておく。
牡蠣と吸水シートはぴったりとくっついているので、ゆっくりと吸水シートをはがす。
牡蠣を燻す
二本の棒を段ボールの上部にとおし、その棒のうえに金網をのせる。金網のうえに、そっと乾燥させた牡蠣をおく。
段ボールの底には、熱源をおき、そのうえに耐熱容器をおき、スモークチップをいれる。
計量カップをつかい300ccほどのスモークチップをいれた。ヒッコリーとウイスキーオークの二種類のスモークチップをつかう。二種類のスモークチップをブレンドすることで燻煙の香りが複雑になり、深い芳醇な香りを牡蠣につけてくれる。
熱源に火をいれ、スモークチップから燻煙があがるのを確認してから、段ボールのフタをしめる。
スモークチップから燻煙があがらなくなるまで、牡蠣を燻す。燻製中の温度は70度～80度。
スモークチップが燃えつき、燻煙があがらなくなれば、段ボールのフタをあけ、熱源の電源をきる。2時間ほどスモークチップから燻煙はあがっていた。
燻しおわってすぐの牡蠣の燻製は、燻煙がおちついておらず苦い。燻煙をおちつかせるために、1～2時間ほど牡蠣を空気にあててやる。カラスや猫にとられないために、干しネットにいれておくほうがよいだろう。
燻煙をおちつかせてやれば、牡蠣の燻製の出来上がり。
かんたん牡蠣の燻製の作り方
牡蠣をビニール袋にいれ、燻製の素をいれる。5分ほど待つ。
これだけ、です。乾燥やら燻す作業は必要ナッシング。
え？それだけで燻製になるの？と思うおかたもおおいでしょう。これが口惜しいぐらい燻製の香りがする牡蠣の燻製になるのよ。
牡蠣の燻製を食べる【 食べ比べ 】
見た目のちがいは、一目瞭然。
水分がぬけ、表面がこんがり茶色になっているのがスモークチップで燻した牡蠣。
ぬるんと生のままの状態にちかいのが、燻製の素の牡蠣。
70度～80度で2時間ほど燻した牡蠣はそのまま食べれそうですが、こんかいは一応フライパンで焼くことにした。
オリーブオイルをひき、スモークチップ牡蠣の両面を1分、1分ずつ中火で焼き、白ワインを大さじ1ほどいれ、フタをして弱火で3分蒸す。
燻製の素牡蠣もおなじ焼き方をする。
スモーク牡蠣の食べ比べ
左がスモークチップ牡蠣、右が燻製の素牡蠣。
色はスモークチップ牡蠣がこく、また表面もしっかりしており、身もギュッとしまっている。燻製の素牡蠣は、うん、生の牡蠣をそのまま焼いた、そんな燻製の素牡蠣。
スモークチップ牡蠣をひとくち食べる。黒いビラビラは硬く、身の部分は皮がぷちっとハジける感触があり、身はしっとりとしておりチーズのような食感。燻煙の香り高い煙の下からは、芳醇、豊穣、地球の母といった海のお汁があふれだす。これは海の旨味をとじこめ燻した御馳走である。
燻製の素牡蠣を食べる。柔らかいねキミ。見た目は醤油漬けの牡蠣にしか見えない、けどね、燻製のあの香りがぷんぷんしているの。パクりと食べると、やわらかくいつもの牡蠣の食感。むっちりとした身を噛んでいると、燻煙の香りが鼻にぬける。
スモークチップ牡蠣はどっしりとした御馳走な味。燻製の素牡蠣は、おてがるにホンモノの燻製感あふれるスモーク牡蠣になる。
牡蠣の燻製を作って食べた感想【 まとめ 】
牡蠣の燻製は、乾燥させる、燻すと調理工程は少ないです。
乾燥時間と燻す時間はかかりますが、出来上がった牡蠣の燻製は、牡蠣の旨味を濃縮した味、そしてその牡蠣に燻煙という香りをまとわりつかせることで、旨味と香りたっぷりの御馳走スモーク牡蠣ができました。食卓にのせると、一点豪華で人の眼をひきつけるでしょう。
ビールから酎ハイ、ワインなどのお酒との相性もよく、パスタやピラフの具としても重宝します。
買うと少したかい、牡蠣の燻製は作れば、買うより安くつくと気づいたのも収穫です。思う存分、牡蠣の燻製をお家で楽しめるようになりました。
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